医療事務の会計・レジ締めのやり方|窓口でお金のミスを防ぐ5つのコツ

公開日: 2026/10/5

医療事務の会計・レジ締めのやり方|窓口でお金のミスを防ぐ5つのコツ

画像: PixabayのHansLindeによる画像

医療事務の「会計」はどんな仕事?

医療事務の仕事の中でも、患者さんと直接お金をやりとりするのが窓口会計です。

診察が終わると、患者さんは窓口で支払いをします。医療事務は金額を伝えて、お金を受け取り、おつりと領収証を渡します。

一日の終わりには、レジのお金と記録が合っているかを確かめるレジ締めもあります。

「お金を扱うのはこわい」と感じる人も多いですよね。でも、流れと確認のポイントを知っておけば、ミスはかなり減らせます。この記事では、会計とレジ締めの基本をやさしく説明します。

窓口会計の基本の流れ

医療機関によって少しずつちがいますが、大まかな流れはこうです。

  1. 会計の準備:診察が終わると、医事コンピュータ(レセコン)や電子カルテで、その日の金額が計算されます。
  2. 患者さんを呼ぶ:名前を呼ぶときは、同じ名前の人とまちがえないよう、生年月日なども確かめます。
  3. 金額を伝える:「本日は1,230円です」と、はっきり伝えます。
  4. お金を受け取る:「2,000円お預かりします」と、受け取った金額を声に出します。
  5. おつりを渡す:「770円のお返しです」と言いながら、目の前で数えて渡します。
  6. 領収証・明細書を渡す:次回の予約や処方箋があれば、いっしょに渡します。

ポイントは、金額を毎回声に出すことです。自分の確認にもなりますし、「1万円を出したのに」といった行きちがいも防げます。

知っておきたい会計のルール

10円未満の端数は四捨五入

患者さんが窓口で払うお金(一部負担金)は、10円未満を四捨五入します。たとえば計算結果が1,234円なら1,230円、1,235円なら1,240円です。

ふだんはレセコンが自動で計算してくれます。ただ、仕組みを知っておくと、患者さんに聞かれたときにも落ち着いて答えられます。

領収証は無料で渡す決まり

保険診療を行う医療機関は、領収証を無料で渡すことが決められています。

また、どんな検査や薬が使われたかがわかる明細書も、原則として無料で渡します。中には「明細書はいりません」と言う患者さんもいるので、職場のルールに合わせて対応しましょう。

支払い方法は職場ごとにちがう

現金だけの医療機関もあれば、クレジットカードやQRコード決済、自動精算機を使うところもあります。働き始めたら、まずどの支払い方法に対応しているかを確かめておきましょう。

レジ締めのやり方

レジ締めは、その日の仕事の「答え合わせ」です。一般的には次の手順で行います。

  1. レセコンで日計表を出す:その日に受け取るはずの金額の合計が出ます。
  2. レジのお金を数える:お札と小銭を種類ごとに分けて数えます。
  3. つり銭(準備金)を引く:朝にレジに入れていたおつり用のお金を引きます。
  4. 金額を比べる:「日計表の金額」と「実際に増えたお金」が同じか確かめます。
  5. 記録して報告する:結果を記録し、決められた人に報告します。

カードやQRコードで払われた分は、現金とは別に、利用明細と日計表を照らし合わせます。

お金が合わないときの確認手順

どんなに気をつけても、お金が合わない日はあります。あわてず、次の順番で確かめましょう。

それでも合わないときは、自分だけでうめ合わせをしないことが大切です。正直に報告して、職場のルールに従いましょう。

会計ミスを防ぐ5つのコツ

1. 受け取ったお金は、すぐにしまわない

お札を受け取ったら、おつりを渡し終わるまでトレーの上などに置いておきます。「いくら出したか」で行きちがいになったとき、すぐに確かめられます。

2. 金額は必ず声に出す

「お預かりします」「お返しです」と金額を言うだけで、聞きまちがいや数えまちがいに気づきやすくなります。

3. 名前と生年月日で本人確認

同じ名字の患者さんはめずらしくありません。会計のときも、本人確認を習慣にしましょう。

4. 忙しいときほどゆっくり

待合室が混んでいるとあせりますが、急ぐとミスが増えます。一人ひとり確実に対応するほうが、結果的に早く終わります。

5. わからないことはすぐ聞く

公費や保険が変わった患者さんなど、いつもとちがうケースは先輩に確認しましょう。「聞くのは恥ずかしい」と思わなくて大丈夫です。

まとめ

医療事務の窓口会計は、手順と確認のポイントを押さえれば、未経験の方でも身につけられる仕事です。

負担割合や公費のくわしい仕組みは、「医療事務の窓口で迷わない!患者さんの負担割合(1割・2割・3割)と公費・高額療養費の基本」の記事でも紹介しています。あわせて読んで、窓口業務への不安を減らしていきましょう。