医療事務の専門用語・略語ミニ辞典|レセプト・返戻・ムンテラをやさしく解説

公開日: 2026/9/8

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医療事務の専門用語・略語ミニ辞典|レセプト・返戻・ムンテラをやさしく解説

画像: PixabayのAymaneJedによる画像

医療事務の勉強を始めると、まず「言葉の壁」にぶつかります。レセプト、算定、返戻、ムンテラ。テキストにも職場の会話にも、聞き慣れない言葉がどんどん出てきます。

でも安心してください。医療事務の用語は数こそ多いものの、大きく4つのグループに分けて考えると一気に整理できます。この記事では、初心者がつまずきやすい用語を表にまとめました。分からない言葉が出てきたときに、辞書のように使ってください。

医療事務の用語は4グループに分けて覚える

グループどんな言葉か覚える優先度
お金と請求レセプト、点数、算定など高い(試験にも実務にも必須)
保険証と受付被保険者、公費、資格確認など高い(毎日使う)
カルテと診療電子カルテ、処方箋、主病名など中くらい
現場の会話の略語オペ、ムンテラ、カンファなど低い(働き始めてからでOK)

勉強中の方は、まず上の2つのグループから覚えるのが近道です。下の2つは、実際に働きながら自然に身につくことが多い言葉です。

1. お金と請求まわりの用語

医療事務の中心となる「診療報酬請求」に関わる言葉です。ここが分かると、仕事の全体像がぐっとつかみやすくなります。

用語意味
診療報酬医療機関が受け取る、診療にかかった費用のこと
点数診療報酬を数える単位。1点は10円で計算します
算定「この処置は何点」と決まりに沿って点数を計算すること
レセプト診療報酬明細書のこと。1か月分の診療内容をまとめた請求書
レセコンレセプトコンピュータの略。点数計算やレセプト作成をするパソコン
一部負担金患者さんが窓口で払うお金。年齢や所得によって1〜3割が目安です
審査支払機関レセプトの提出先。健康保険は社会保険診療報酬支払基金、国民健康保険は国民健康保険団体連合会が担当します
返戻(へんれい)内容に不備があり、レセプトが差し戻されること。直して出し直します
査定請求内容の一部が認められず、点数が減らされること
月遅れ請求その月に出せなかった分を、翌月以降にまとめて請求すること

レセプトの提出には期限があり、原則として診療した月の翌月10日までとされています。この期限があるため、月初は医療事務が特に忙しくなります。

2. 保険証と受付まわりの用語

受付でのやり取りに直結する言葉です。患者さんの前で使うことも多いので、意味を正しく理解しておきたいところです。

用語意味
保険者保険を運営している団体。健康保険組合や市区町村などです
被保険者保険に加入している本人
被扶養者被保険者に養われている家族
社保・国保会社員などが入る健康保険が社保、自営業などが入る国民健康保険が国保
後期高齢者医療原則75歳以上の方が対象となる医療制度
公費国や自治体が医療費の一部を負担する制度。健康保険と組み合わせて使うことがあります
資格確認その保険証が今も有効かを確かめること
記号・番号保険証に書かれている、加入者を特定するための番号
自費・自由診療健康保険が使えない診療。健康診断や予防接種などが当てはまります
労災・自賠責仕事中のけがは労災保険、交通事故は自賠責保険で扱い、健康保険とは別の手続きになります

近年はマイナンバーカードを保険証として使う「オンライン資格確認」も広がっています。受付の流れは医療機関によって違うので、入職後に確認しましょう。

3. カルテと診療まわりの用語

用語意味
カルテ診療録のこと。診察の内容を記録したもの
電子カルテパソコンで管理するカルテ
初診・再診その病気で初めての受診が初診、続けての受診が再診。料金が変わります
病名レセプトに書く診断名。検査や薬の理由になる大切な情報です
疑い病名「その病気かもしれない」という段階でつける病名
処方箋薬の内容を書いた書類
院内処方・院外処方薬を医療機関で渡すのが院内、薬局で受け取るのが院外
主病名その患者さんの中心となる病気の名前

4. 現場の会話で飛び交う略語

ここは試験にはあまり出ませんが、働き始めると耳にする言葉です。医療現場には昔からドイツ語や英語をもとにした言い回しが残っています。

略語意味
オペ手術
Dr・Ns医師、看護師
バイタル体温、血圧、脈拍など体の基本的な数値
カンファカンファレンス。打ち合わせや症例検討会
ムンテラ医師から患者さんや家族への説明
アナムネ問診や、これまでの病歴を聞き取ること
エント退院
DPC入院医療費を、病名や治療内容ごとにまとめて計算する方式。主に大きな病院で使われます

ただし、これらの略語を使うかどうかは職場によって大きく違います。分かりやすさを重視して、あえて日本語で言い換える医療機関も増えています。無理に覚えて使う必要はなく、聞いて意味が分かれば十分です。

用語を早く覚える3つのコツ

1. 仕事の流れとセットで覚える

言葉だけを暗記しようとすると、すぐに忘れてしまいます。「受付で資格確認をする」「月初にレセプトを作って提出する」というように、実際の流れの中に言葉を置くと記憶に残りやすくなります。

2. 自分専用の用語ノートを作る

分からない言葉が出てきたら、その場で1行だけメモします。長く書く必要はありません。短い言葉で「レセプト=1か月分の請求書」と書いておくだけで、見返したときに思い出せます。

3. 似ている言葉を並べて比べる

返戻と査定、初診と再診、院内処方と院外処方のように、混ざりやすい言葉はペアで整理します。違いを一言で説明できれば、しっかり理解できている証拠です。

よくある質問

Q. 用語を全部覚えないと働けませんか。

いいえ。最初から全部覚えている人はほとんどいません。よく使う言葉から少しずつ身につけていけば大丈夫です。分からない言葉はその都度調べる習慣のほうが役に立ちます。

Q. 用語の意味は職場によって変わりますか。

正式な制度用語の意味は共通です。ただし現場での呼び方や略し方は、医療機関ごとの習慣による部分があります。入職後は、その職場での言い方に合わせるのが安心です。

Q. 独学だと用語につまずきそうで不安です。

用語の意味だけでなく「なぜそうなっているのか」まで知りたい場合は、通信講座のテキストや質問サポートを使う方法もあります。分からないところをすぐ聞ける環境があると、つまずいたまま止まってしまうのを防げます。

まとめ

医療事務の用語は数が多く見えますが、グループに分ければ整理できます。

言葉が分かるようになると、テキストの内容も職場の会話も一気に理解しやすくなります。分からない言葉が出てきたら、またこのページに戻ってきてください。