診療科で医療事務の仕事はこんなに違う!内科・整形外科・小児科・眼科など科目別の特徴と向いている人
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医療事務の仕事は診療科で変わる
医療事務の基本の仕事は、どこで働いても同じです。受付、会計、カルテの準備、そしてレセプト(診療報酬の請求書)づくりです。
ただ、何科のクリニックで働くかによって、次のようなことが変わります。
- 来る患者さんの年齢や様子
- 忙しくなる時期や時間帯
- よく使う点数や手続き
- 電話や窓口でよく聞かれること
求人を選ぶときに診療科を気にしておくと、働き始めてからのギャップを減らせます。この記事では、医療事務の求人でよく見かける8つの科目の特徴をまとめました。
なお、ここで紹介するのはよくある傾向です。同じ科目でも、医療機関の規模ややり方で実際の仕事は変わります。
ひと目でわかる!診療科別の特徴一覧
| 診療科 | 主な患者層 | 忙しくなりやすい時期 | 仕事の特徴 |
|---|---|---|---|
| 内科 | 大人〜高齢者 | 冬(かぜ・インフルエンザ) | 定期的に通う患者さんが多い |
| 整形外科 | 高齢者・スポーツをする人 | 通年(午前中が混みやすい) | リハビリの受付、労災や交通事故の対応 |
| 小児科 | 赤ちゃん〜中学生と保護者 | 冬と感染症の流行期 | 子どもの医療費助成、予防接種の予約 |
| 眼科 | 子ども〜高齢者 | 春(花粉)、学校健診のあと | 検査が多い、コンタクトレンズの処方 |
| 皮膚科 | 幅広い | 夏(汗・虫さされなど) | 保険診療と自費診療がまざることがある |
| 耳鼻咽喉科 | 子ども〜高齢者 | 春(花粉症)、冬 | 短い診察で患者数が多い |
| 産婦人科 | 女性 | 通年 | 妊婦健診や出産など自費の会計が多い |
| 透析クリニック | 高齢の方が中心 | 曜日ごとに決まった流れ | 同じ患者さんが週に何度も通う |
ここからは、科目ごとにもう少し詳しく見ていきます。
科目別の特徴と向いている人
内科
内科は、医療事務の求人でとても多い科目です。かぜなどで来る人に加えて、高血圧や糖尿病などで毎月通う患者さんも多くいます。
- 覚えること: 慢性の病気の管理に関する点数、健康診断や予防接種の受付
- 忙しい時期: 冬はかぜやインフルエンザで混みやすい
- 向いている人: 同じ患者さんと長く付き合うのが好きな人、医療事務の基本をしっかり覚えたい人
内科で身につけた知識は、ほかの科目でも役に立ちやすいです。最初の職場として選ぶ人も多いです。
整形外科
骨や関節、筋肉のけがや痛みを見る科目です。高齢の患者さんが多く、リハビリで毎日のように通う人もいます。
- 覚えること: リハビリの受付と管理、レントゲンなどの検査
- 特に気をつけること: 仕事中のけが(労災)や交通事故のけがは、ふつうの健康保険とは手続きが違います。書類のやりとりや保険会社との連絡が発生することがあります
- 向いている人: 体を動かす仕事が苦にならない人、手続きをコツコツ正確に進められる人
小児科
赤ちゃんから中学生くらいまでの子どもを見る科目です。窓口では、子ども本人より保護者と話すことがほとんどです。
- 覚えること: 自治体の子ども医療費助成のしくみ(住んでいる市区町村で内容が違います)、予防接種や乳幼児健診の予約管理
- 忙しい時期: 冬や感染症がはやる時期は、電話と窓口が一気に混みます
- 向いている人: 子どもが好きな人、不安な保護者にやさしく声をかけられる人
子育て経験のある主婦の方は、保護者の気持ちがわかるので強みになりやすい科目です。
眼科
視力検査や眼圧検査など、検査の多い科目です。コンタクトレンズの処方をしているクリニックもあります。
- 覚えること: 検査の種類と流れ、コンタクトレンズ関連の受付
- 忙しい時期: 春は花粉による目のかゆみ、学校の健診のあとは子どもの受診が増えます
- 向いている人: 決まった流れを正確にくり返すのが得意な人
クリニックによっては、医療事務が検査の補助をすることもあります。応募前に仕事内容を確認しておきましょう。
皮膚科
湿疹、にきび、水虫など、さまざまな肌の悩みを見る科目です。
- 覚えること: 塗り薬や処置の点数、自費診療の料金
- 特に気をつけること: 美容の施術など自費診療をしているところでは、保険の会計と自費の会計を分けて扱います
- 向いている人: 会計の細かい区別をきちんとできる人
耳鼻咽喉科
耳・鼻・のどを見る科目です。1人あたりの診察時間が短めで、たくさんの患者さんが来ます。
- 覚えること: 鼻やのどの処置、吸入などの点数
- 忙しい時期: 春の花粉症の時期はとくに混みます
- 向いている人: テキパキ動くのが好きな人、混雑しても落ち着いて対応できる人
産婦人科
妊娠・出産や、女性の体の悩みを見る科目です。
- 覚えること: 妊婦健診や出産など、健康保険が使えない自費の会計、出産に関する給付金の手続き
- 向いている人: デリケートな相談にも気配りできる人
妊婦健診の補助券などは自治体ごとにしくみが違います。働く地域のルールを覚えることが大切です。
透析クリニック
腎臓の病気で人工透析を受ける患者さんが、週に何度も通うクリニックです。
- 覚えること: 透析に関する点数、医療費の助成制度の受給者証の確認
- 働き方の特徴: 患者さんの来る曜日と時間がほぼ決まっているので、毎日の流れが安定しやすい
- 向いている人: 同じ患者さんと信頼関係をつくるのが好きな人、決まったリズムで働きたい人
朝早い時間や夜に透析をしているクリニックもあるので、勤務時間はよく確認しましょう。
自分に合う診療科の選び方
迷ったときは、次の3つを考えてみてください。
- どんな患者さんと話したいか 子ども、高齢の方、女性など、話すことが多い相手で働きやすさは変わります。
- 忙しさの波をどう感じるか 季節で忙しさが大きく変わる科目もあれば、毎日が安定している科目もあります。
- 家庭の予定と合うか 午後の診療が遅くまである科目や、土曜が混む科目もあります。求人の診療時間は必ずチェックしましょう。
求人を見るときのチェックポイント
- 診療科と、1日のおおよその患者数
- 医療事務が検査の補助や電話予約などもするのか
- 自費診療があるかどうか
- 繁忙期の残業の目安
- 未経験の人への教え方(マニュアルや先輩のサポートがあるか)
わからないことは、面接で質問してかまいません。仕事内容をしっかり聞く人は、まじめな印象にもつながります。
よくある質問
Q. 未経験ならどの科目がおすすめですか?
A. 一般的には内科を選ぶ人が多いです。医療事務の基本がひと通り身につくためです。ただ、職場の教え方や雰囲気のほうが大事なこともあります。科目だけで決めず、見学や面接で確かめるのがおすすめです。
Q. 一度働いた科目から、別の科目に移れますか?
A. 移れます。受付や会計、レセプトの基本はどの科目でも共通です。新しい科目の点数や手続きは、働きながら覚えていく人が多いです。
Q. 歯科の医療事務も同じですか?
A. 歯科は保険の請求のしくみが医科とは別になっています。歯科で働きたい場合は、歯科向けの資格や講座があるので、そちらも調べてみてください。
まとめ
医療事務の仕事は、診療科によって患者層も忙しさも覚えることも変わります。
- 基本を広く身につけたいなら内科
- 子どもや保護者と話すのが好きなら小児科
- 手続きを正確に進めるのが得意なら整形外科
- 安定したリズムで働きたいなら透析クリニック
このように、自分の得意なことや生活に合う科目を選ぶと、長く働きやすくなります。資格の勉強をしながら、気になる科目の求人を少しずつ見ておくと、働くイメージがわいてきますよ。